【内科】動脈硬化度測定のおすすめ
動脈硬化度測定のおすすめ
● 動脈硬化とは
動脈硬化とは、字のとおり動脈の壁が硬くなり弾力が失われた状態をさし、全身の動脈で生じます。動脈硬化の進行とともに、動脈の内側がでこぼこになったり、狭くなるという変化も起こります。これらの変化が様々な病気を引き起こします。40歳台から急激に頻度が増えますが、主な理由は良くない生活習慣の積み重ねです。
● 動脈硬化はなぜ恐い?
動脈硬化が恐いのは、1)
無症状で進行し脳梗塞、心筋梗塞、腎不全などの重篤な病気をおこす、2)
動脈硬化をもとに戻す治療はまだない、などの点にあります。健康診断な どでいち早く発見し、生活習慣をあらためることが大切ですが、働き盛りの年代と重なるため、実際には放置されてしまうことが多いのが実情です。
● 動脈硬化の引きがねは?
高血圧、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症などの生活習慣病、ストレス、肥満、運動不足、不規則な食生活などがあげられます。
● 動脈硬化を放置すると?
心筋梗塞、狭心症、致死性不整脈、脳梗塞、腎不全などの病気になります。どの病気も命に関わる重病です。
● 動脈硬化の治療
生じた動脈硬化を元には戻せないので、早期に見つけそれ以上進行させない事が最も重要です。進行予防の第一の治療は生活習慣の是正です。その際、楽して
治るサプリメントなどないことをお伝えします。早期であれば、生活習慣の是正によりハイリスクな致死性疾患を大幅に予防できます。一定以上進行した動脈硬
化では、それに加えて薬の治療が必要となります。
●当院の動脈硬化診療について
当院では投薬前の生活習慣の是正が大切との観点から、以下のようなシステムで動脈硬化をスクリーニングし、専門医の立場で治療にあたっています。
1)まず、動脈硬化度
または頚動脈エコー検査(その場で答がでます)と生活習慣のチェックを行います
2)異常があれば採血心電図レントゲンなどの基本検査を実施
3)
1),2)の結果をふまえ、必要な方には管理栄養士の先生による生活指導を行います
。また、必要な方には、薬の処方もスタートします。