玉電通信 5号/ 2006. 3

 

うつ病 (1):体の不調をとおしてみるうつ病

 

 うつは、患者さんにも医者にも気がつかれにくいやっかいな病気です。理由はいろいろありますが、その一つに、うつの症状は体の症状として自覚される事がある、という点があげられます。

 

 身体の不調が前面に自覚される場合、患者さんだけでなく医者もまた身体の病気として扱ってしまいがちです。その結果、医師を受診しても血液検査やレントゲン、心電図などを繰り返すのみで答えがでないまま放置されてしまう事となります。うつ病を見つけるためには、「体の不調の背後に心の問題が潜んでいるかもしれない」という視点が不可欠です。

 

 以下に、体に現れる症状のチェック項目をあげてみます。最近3か月程度を目安に、各項目を自己採点してみて下さい。

A. うつでみられる身体の症状                                    

1. 食欲不振、胃部不快や便通の乱れ(下痢、便秘)が続く

2. この一か月で5%以上体重が減った

3. 微熱が続く

4. 倦怠感が続く

5. 肩こり、腰痛、頭痛が続く

6. 動悸、胸痛が続く

                                   

 

 さらに、以下の点を振り返って下さい。

B. これまでの診療経過                                                                  

1. 検査に異常がみつからない

2. 症状に合わせた治療がいっこうに功を奏さない

3. 生活環境の変化とともに出現した

                                                                   

 

(1)A.4項目以上該当する場合、

(2)A.2-3項目該当し、さらにB.1-3に一つでも該当する場合、

うつの身体症状の可能性があります。その場合、あらためて以下の項目で該当するものがないかを振り返ってみて下さい。

C. 気分の不調についての項目                                         

1. ゆううつ、沈んだ気持ちが2週間以上続いている

2. 楽しくない、あるいは興味がわかない

3. 気力がわかない

4. 集中力、決断力がおちた

5. 眠れない(寝付けない、あるいは夜中早朝に目が醒めてしまう)

6. いらいら、おちつきのなさがある

7. 仕事に対する意欲が低下した

8. 自分の能力に自信がなくなった

9. 自分はだめだと感じる(自責感)

10. 人と会いたくない

11. 1-9の症状は午前中に重い(夕方になると何となく楽になる)       

                                    

 

該当する項目が2個以上あれば、身体症状の土台にうつが控えている可能性大なので、医師に相談する事を勧めます。

 

お問い合わせは 03−3411−1310、近藤内科クリニックまで。

 


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