玉電通信 7号(2008.2)/ 過呼吸で苦しんでいませんか

 

過換気(過呼吸)症候群とは
 
過換気症候群とは自己コントロールの困難な、過剰に深い呼吸を繰り返すことで起こる種々の身体的不調の総称です。身体的な原因が否定され心理的な背景が認められるときに使う病名で、心身相関的な病気ともいえます(脳血管や心臓の急性疾患で生じる過呼吸には用いません) 。
 まだ明確な定義がありませんが臨床の場では古くからなじみの病状といえます。
 

過換気発作の症状
 
過呼吸の結果、不必要に血液中の炭酸ガスが抜ける結果血液がアルカリ性に傾いて血液中の電解質もそれによって変化します。その結果下記のようなさまざまな症状が生じます。過呼吸の症状は多彩ですがよく見るのは以下のようなものです
  ● 頻繁で深い呼吸(多くの場合、強い恐怖心、不安感、パニックなどの心理的状態を呈していることが多い)
 
● 頭痛
  ● めまい
  ● 四肢口唇などの痺れ感
  ● 筋肉の強直(手でよく見られます)
  ● 吐気、嘔吐

 

過換気(過呼吸)症候群の治療
 
過呼吸の治療は内科、心療内科の両者にわたるものです。内科の救急室を繰り返し受診しその場の対処だけで済ましても根本的な解決にはならず、両者をまたいだ診療が必要です。以下に簡単に治療の概要を示します。
●発作時の治療:
 頓服用の抗不安薬、鎮静剤を服用する、動悸頻脈などに対して交感神経ブロッカーを使う、ペーパーバックを口に当てて呼吸し炭酸ガスが抜けないようにするなどで対処します。多くの場合はこれらの処置で比較的速やかに症状は回復し救急室から帰宅する場合がほとんどです。多くの患者さんは死の危険にさらされているような恐怖を抱いて受診されますが 、それが発作をさらに悪くします。すでに過換気症候群と診断されている方は、過換気の発作は命に関わる怖いものでないことを知っておくことも大切です。
●土台の治療:
 過換気はうつ状態、不安障害、PTSDなどの心的な失調を土台として生じている場合が多く、それらの精神的失調を診断し治療を行うことが根治療法として大切です。この治療を行わないと、繰り返し発作を起こし対症療法のみで時が過ぎていくことになります。過換気の背景にある心療内科的病状は多岐にわたります。しっかりと専門の眼で診断する必要があり、また治療も投薬だけでなくカウンセリングが必要なケースまでさまざまです。

 

過換気症候群のご相談は、近藤内科クリニックまで
TEL:03-3411-1310

 

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